ピクセラ TVチューナーPIX-DT260を購入したのでレビューします。
以前、USBタイプのTVチューナDT-F120/U2を購入しましたが、下記の理由でピクセラの製品に乗り換えました。
- 地デジのデータをそのままHDDに記録するため、番組保存データが大きくHDDの容量がすぐいっぱいになる
- 録画中、過去に録画した番組が再生できない
- 2番組同時に録画したいときが多々あった
乗り換えたことにより、上記の問題が解決し、テレビ鑑賞環境が良くなりました。
1.1時間番組のデータサイズが5.4G(DT-F120/U2)→1.5GB(PIX-DT260、HS長時間モード時)に
PIX-DT260は、テレビの動画をH264で効率よく圧縮して保存できるため、小さいサイズでたくさんの番組が保存できます。
2.W録画中でも過去に録画した番組が再生可能に
今まで、録画中は再生できず、時間を無駄にすることがありましたが、それが無くなりました。
3.Wチューナで番組の見逃しが無し
見たい番組が重なったとき、一方を諦めていましたが、それが無くなりました。
4.テレビ表示中・再生中・録画中にモニターの電源を切っても画面がブラックアウトしない
以前のDT-F120/U2では、テレビ表示中にモニターの電源OFF→ONにすると、画面がまっ黒になって、パソコンの電源を切る以外に方法はありませんでした(電気を切ったことでモニターとのやり取りする著作権保護HDCP関連のプログラム手抜き設計?)。しかし、PIX-DT260では再生中でもブラックアウトしないため大変助かります(但し警告が出て再生は中止になる)。私は少し部屋から離れる時、よくモニターの電源は落としてパソコンはつけっぱなしにしているので。
5.CMスキップ機能
録画した番組を解析して、CMを飛ばしてくれる機能があります。とても便利です。
と、ここまでは良い話でしたが、不満に思うこともあります。
1.音声出力がbluetoothに対応していない
夜など普段は、bluetoothのイヤホンでテレビを見ていましたが、これが出来なくなりました。
一つのbluetoothのイヤホンは再生時間が短いので、同じものを2つ用意して、バッテリー切れの時は交換して、途切れないようにしているぐらいです。
bluetoothのイヤホンが使えないのは本当に痛い。
2.操作画面(UI)が使いにくい
下手に家電を意識して作っているようで、Windowsユーザーとしては操作にイライラする部分が多々あります。
3.画面の明るさの調整が出来ない
以前のTVチューナは明るさの調整が出来ましたが、このPIX-DT260は、輝度の調整がありません。私は外国のドラマ・映画を見ることが多く、あちらは画面が暗く何が移っているかわからないことが有る為、テレビ画面を明るくしたい欲求があります。この輝度調整が無いのが痛いです。
長くなりましたが、PIX-DT260レビューをします。
TVチューナカードの表。 ロープロファイル対応の為、基盤の背は短めです。
TVチューナカードの裏側。Wチューナなので、裏側にもハードウェアトランスコーダーチップがあります。
チップの拡大。 富士通マイクロエレクトロニクス製のMB86H56A H.264/MPEG-2ハードウェアトランスコーダーチップ。
ボートのコネクタ部。地デジとBS・CS、miniB-CASコネクタ。
そちらがTV表示ソフトのStationTV X。著作権の関係で、テレビ画面をぼかしています(以下同様)。
画面をクリックすると、メニューが表示されます。このメニューから、音量やチャンネル切り替えを行います。クリックから2テンポ遅れて表示されるので、少しいらいらします。
赤い矢印の先は番組の進行時間を表しています。後何分残っていいるかとです。映画やドラマ見ているときは、残り時間が分かるので楽しみが減るかもしれません。
各ボタンなど何も操作しないと、数秒後に消えます。
メニューを出すとメニューウィンドウが現れて、ここからいろいろ操作します。
番組表。赤くなっている番組が予約録画済で、水色は番組選択している状態を表しています。この水色の状態で、下にあるクイックボタンを押すと、録画が予約ができます。
ここで、先程のUIの話。Windowsであれば、番組上で右クリックを押すと、録画メニューが出てくると思うのですが、このソフトは何も起きません。あくまでボタンを押して操作させたいようです。
また、先程のTV表示ウインドウ位置と、番組表のウインドウ位置が別々に記憶されるため、たとえば、TVを表示を右上に移動して、番組表にすると、移動する前の位置に表示されます。
これもイライラします。
こちらは、録画済み一覧モード。各番組に未読マークなどが表示されるので便利です。
沢山番組録画をしている場合は、ジャンル別など検索可能です。
並べ替えも、放送日やタイトル順で可能です。
録画再生中の画面。基本的には、テレビを視聴している時と一緒で、画面をクリックすると、上記のメニューモードになります。タイムライン(下にある緑色のバー)に、縦線が入っていると思いますが、これは自動解析になるCMの位置です。スキップボタンを押すと、次のバーまで移動しますので、ワンクリックでCMを飛ばすことができます。
以前使っていたTVチューナに比べ、善し悪しがありますが、Wチューナ、CMスキップ機能は優秀です。
なお、外付けHDDも対応とのことなので、容量が足りなくなったときも安心です。
また私は経験がありませんが、他社は兎に角、動作が安定しないなど評判が良くないため、現状ではこのTVチューナカードを選択した方が無難かもしれません。